Île Pourpre + Beauté du Diable
大人が嗜む上質なカクテル
まずはÎle Pourpre(イルプールプル) + Beauté du Diable(ボーテデュディアーブル)の組み合わせ。
元々イルプールプルを愛用しており、試しにボーテデュディアーブルが気になって重ね付けしてみたら、組み合わせた香りがあまりに良くて虜になってしまいました。
私的ベスト比率は「イルプールプル 3 : ボーテデュディアーブル 2」くらいの割合で、普段はイルプールプルを主として少し多めに使ってレイヤードしています。
フレッシュな紫蘇やイチジクの印象を持つイルプールプル、ハーブ酒のアブサンの独特な香りからフローラルな移ろいへも変化するボーテデュディアーブルを組み合わせることで、フルーティな甘さをハーブ酒が迎え入れ、バーで大人が嗜む上質なカクテルを飲んでいるような気分にさせてくれるイメージです。(私はお酒が飲めないので普段はバーも行かないのですが、雰囲気はそんな感じ。)
お酒っぽさを出しすぎないように、ボーテデュディアーブルはウエスト付近など服の中や鼻から遠いところに付けてあげると、より自然な雰囲気で混ざり合ってくれると思います。
ÎLE POURPRE + SANCTI
甘さに爽やかさをプラス
続いてもイルプールプルを使用したレイヤード。
私はイルプールプルは年中まといたくなるような香りで通年使っているのですが、真夏の暑い日などにはちょっと重たく感じることがあります。
そんな時にSancti(サンクティ)を足してあげると、爽やかな清涼感がプラスされて、夏場でもスッキリとつけられます。
割合としては「イルプールプル 1 : サンクティ 1」という感じがお気に入りですが、イルプールプルは単体でもちゃんと主張のある香りなので、同量のサンクティをふっても感覚的にはイルプールプルの方が主の香りとして感じるのではないかと思います。
この重ね付けは甘さに爽やかさを加えるとことで、単体で使うよりも甘さがスッキリと感じられるようになる分かりやすい重ね付けなので、他の香りでも応用出来るのではないかと思います。
Navis + Phantasma
爽やかアイスレモンティー
こちらは海をモチーフとしつつシトラスが香るNavis(ナヴィス)とブラックティーが印象的なPhantasma(ファンタズマ)の組み合わせ。
どちらも爽やかな二つを組み合わせると、暑い夏の日にアイスレモンティーの溶け出した氷がカランっと音を立てるような情景を想起させてくれます。
組み合わせの割合は「ナヴィス 2 : ファンタズマ 1」くらいがオススメです。
Buveur de Vent + Dom Rosa
レザーとローズの組み合わせが生む魅惑の香り
最後にヴュヴェールドゥヴァンとドンローザというこの組み合わせ。
この組み合わせを発見した時には、良すぎて感動しました。
Buveur de Vant(ヴュヴェール ドゥ ヴァン)のオリエンタルなレザー調の渋めの香りと、Dom Rosa(ドン ローザ)のシュワシュワと弾ける軽やかなロゼシャンパンの香りが合わさると、渋さの中に清潔感すらも感じるセクシーな香りへと昇華されます。
オススメの割合は「ヴュヴェールドゥヴァン 3 : ドンローザ 2」もしくは「1:1」くらいでも良い感じなので、お好みに合わせて調整してみて下さい。
ヴュヴェールドゥヴァンは単体だとかなりクセ強な香りでもあるのですが、ドンローザはリキッドイマジネールのベストセラーということもあり既にお持ちの方も多いかと思います。
ちなみにこの2本はリキッドイマジネールのベストセラー7本セットのSeven Chams Setにどちらも入っている香りでもあるので、もしSeven Chams Setをご購入された方や、ドンローザをお持ちの方でヴュヴェールドゥヴァンも気になっている方がいらっしゃいましたら、ぜひ重ね付けも試して頂けたらと思います。
重ね付けなら二本で三種類の香りが楽しめる
重ね付けは、二本のボトルで三種類の香りを楽しめるということも嬉しいポイントです。
新しい香水が欲しいと思っている時に、一度に複数購入するのも良いですが、お手持ちの香りと重ね付けの相性が良いものを見つけることができれば、楽しみ方が広がるかもしれませんね。
今回は自由な香水の付け方として私が実践している重ね付けの組み合わせをご紹介致しました。
2023年2月現在ではリキッドイマジネールの香水は全22種類のラインナップで構成されていて、きっとまだまだ私が気づいていない素敵なレイヤードの組み合わせもあるかと思いますので、また新しい組み合わせが見つかり次第追記していけたらと思います。
柔軟な発想で自由に香りを組み合わせて、皆様の香水との付き合い方の幅が広がるきっかけとなれば幸いです。