フランスのハイラグジュアリーフレグランス、Atelier Materi (アトリエマテリ)から、新作として3種類の香りが10月16日よりリリースされます。
持続時間の長い高濃度フレグランス
今回の香りはこれまでのEau de Parfum (オードパルファム)コレクションとは異なり、香りの濃度 (賦香率)が30%という高濃度なExtrait de Parfum (エキストレドパルファム)と呼ばれるフレグランスです。
高濃度なExtrait de Parfumは当店では他にもversatile parisや.Oddityが該当しますが、特徴は香りの持続時間。
付け方や使用量、付ける箇所によっても異なりますがEau de Parfumよりも長時間香りが持続してくれるため、1日につけ直す回数も少なく済むとされています。
そのためExtrait de Parfumは少量で販売されることが多く、今回のAtelier Materiの3種類も通常ボトルの100mlの半量、50mlサイズでの展開です。
ボトルのサイズを比べてみると左から順にトラベルサイズの10mlとEau de Parfumの100ml、そして今回のExtrait de Parfum。
ボトルが小さくなるとよりコロンっとした角の取れた丸さが際立ち、可愛さが増す気がします。
重厚感のある金属製ボトルキャップ
Eau de Parfumのボトルキャップは職人さんが一点ずつ手作業にて製作しているコンクリート製でしたが、今回のボトルキャップは「ザマック」と呼ばれる亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、銅などの合金を使用したゴールドのキャップ。
サイズが小さいので一見するとそこまで重く見えないかもしれませんが、実はコンクリートキャップよりも重く、手で持ってみるとずっしりとした重厚感があります。
ちなみにコンクリートキャップは70g程度、今回の金属製キャップは95g程度。
どちらも所有欲を満たしてくれる満足感があります。
香りの種類は3種類
前置きが長くなりましたが、ここからはそれぞれの香りをご紹介いたします。
三者三様というイメージで、三角形のようにそれぞれが異なるカテゴリーの香りとなっています。
Burgundy Oud (バーガンディー ウード)
こちらの香りは今回の3種の中で最も重たさがあり、恐らく好き嫌いが一番はっきり別れる香りではないかと思います。
香水が好きな方にはご存知の方も多いであろうOud (ウード)という深みのあるウッディ系ノートを、ブラックカラント (カシス)の甘酸っぱさとの調和でセクシーに仕上げています。
基本的に全ての香りがユニセックスで使用可能ですが、あえていうとすればこの香りは男性的で色気と気品のあるカッコ良いイメージを持つ方も多いのではないかと思うような香りです。
3種の中でも持続時間も一番長く感じました。
「これは、ウードのモダンで個性的な解釈で、ウードにパリらしいツイストを施し、ベリー系のノートをあしらうことでその気品を高めています。伝統とモダン、東洋と西洋の間の旅なのです。」 - Véronique Le Bihan
Top Notes | ブルゴーニュ産ブラックカラントバッドアブソリュート、 グァテマラ産カルダモンエッセンス、ベルガモットエッセンス |
Middle Notes | ゼラニウムエッセンス、マグノリアエッセンス、 ダヴァナエッセンス |
Base Notes | ウード、アミリスエッセンス、レザー |
Néroli Hasbaya (ネロリ ハスバヤ)
レバノン料理を代表するピスタチオを使用したムハラビエを題材としたこちらの香りは、ピスタチオやアーモンドのクリーミーな甘さと、ネロリとオレンジブロッサムのフローラルで石鹸のような清潔感が同居した、フローラルグルマン調の香り。
3本の中だと真ん中くらいの重たさ、Burgundy Oudが男性的と表現するとすれば、どちらかといえばこちらの香りは女性的と感じる方も多いかもしれません。
グルマン調というと甘すぎるというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、Atelier Materのグルマンはブランドの代表作でもあるホワイトカカオの香りCacao Porcelana (カカオ ポルスレナ)然り、今回もまた上品な甘さの仕上がり。
ピスタチオとフローラルの組み合わせがこんなにも心地よいなんて想像していなかったと思わされるバランスが、Atelier Materiらしい作品だと思います。
「ネロリハスバヤは、レバノン料理を代表するデザート、ムハラビーエの洗練されたデリケートな香りに想を得ています。これは オレンジ ブロッサム と ピスタチオクランチの風味の繊細なデザートで、真の旅へのいざないなのです!」- Véronique Le Bihan
Top Notes | ネロリエッセンス、ビターアーモンドエクストラクト、 ピスタチオ |
Middle Notes | オレンジブロッサムアブソリュート、 ダマスクローズアブソリュート |
Base Notes | ペルーバルサム、サンダルウッド、イリス |
Ambre Papier (アンブル パピエ)
こちらはアルメニアペーパーというベンゾインの樹脂を含んだ伝統的な「紙お香」にインスパイアされた香り。
これまでの2本と比べると重すぎず軽すぎず、中性的な香りであるかもしれません。
樹脂の甘さにスパイス、そしてたまに顔を出すジャスミン。
重なり合う生成り調の紙をイメージ出来るような、ユニークで落ち着きのある香りだと思います。
Top Notes | マダガスカル産ブラックペッパー、ジャマイカ産ピメント、イタリア産レッドマンダリン |
Middle Notes | ジャスミン、ミルラエッセンマテアブソリュート、サフランエクストラクト |
Base Notes | シャムベンゾインレジノイド、ハイチ産ヴェチバーエッセンス、トンカビーンアブソリュート |
数量限定のディレクターの直筆サインボトル販売
というわけで新作3本の中で、気になった香りはございましたでしょうか?
こちらの作品は全国販売が10月16日となりますが、そのタイミングでブランドのディレクターが来日し、当店では18日にそれぞれのボトル数本ずつにサインを入れていただけることになっております。
そのため16~18日販売分はサインなしのボトル販売となり、19日より数量限定先行販売にてサイン入りボトルを販売いたします。
16日からは香りのサンプルとしてムエットのお取り寄せも可能となりますので、まずは香りをお試しいただいた上で、19日に気に入った香りをサイン入りボトルでご注文いただければと思います。
過去にはEau de Parfumの紹介記事もありますので、気になった方は是非そちらもチェックしてみてください。
→ 【ATELIER MATERI】素材を追求した上質な香り、最新作を含む全9種類ご紹介
当店を通し、皆様に気に入った香りを見つけていただくきっかけとなれれば幸いです。