Tachino Chie GujiTachino Chie Guji
TACHINO CHIE|GUJI

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受注期間: 2025/05/19-27
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Description
  • Upper: Porosus Crocodile Nubuck
  • Insole: Charles F. Stead Deerskin
  • Mckay construction
  • Made in Japan

 

神職・宮司の履き物に着想を得て生まれた、ミュール型のシューズ「GUJI」。

 

見た目としては所謂アルチザン系のシューズ (例えば当店でも紹介しているGuidi Roselliniも然り) とは、完全に真逆の方向性を持つ作品と言えます。

これまで、私もずっとアルチザン系のシューズを履いてきましたし、今後も引き続き愛用していくことに変わりはないでしょう。

しかし同時に、これまでの私たちのシューズのイメージとは全く別の、新たな一手が加わることで自身のスタイルを一気に拡張させられる、それがGUJIという作品であると、私はそう確信を持っていました。


GUJIはTACHINO CHIEで昔からリリースされている定番モデルですが、こちらはアッパーの素材にPorosus (スモールクロコダイル)のヌバックを使用。

一般的にポロサスは、クロコダイルの中でもキメが細かく、特に小さな四角い腑の並びが美しいとされています。

また、全世界のクロコダイルレザーの流通量のうち、ポロサスは全体の10%以下程度であるなど、美しさに加えて希少性の高さも特徴です。

 

特に今回のGUJIで使用しているポロサスは、海外でも常に最高品質のレザーを探し求めているデザイナー自身が、ここのタンナーのポロサスは他と比べてもしなやかさと美しさがまるで違う、と最高品質の太鼓判を押すレザー。


写真左は墨染めのポロサス、右側がヌバック。

レザーの銀面を削り、毛羽立った表面には一切のツヤがない、マットな仕上がり。

そして履き込んでいくとシワが入るのはもちろん、墨染めと比べ経年による色の変化がわかりやすく、むしろどんどん自身の手の油分なども乗って更に色が深く、濃いブラックへと変化していきます。


 

また、片方に1頭分、両足で2頭分使用して制作されるのが、GUJIのポロサス。

 

写真を見て分かる通り、尻尾部分や他の部位を使用して両足分を制作することはもちろん可能で、過去にデザイナー本人が1頭から両足を制作した際のサンプルが以下の写真左のもの。(写真中央は墨染め、右はヌバック)

よく見ていただくと分かるのですが、1頭で両足分を制作した左のものは、左右で腑の大きさが揃っていません。

それはクロコダイルの背中周りと尻尾周辺など、部位によって腑の大きさが異なるからなのですが、完璧主義者のデザイナーはさらに美しさの高みを追求。

その結果、まずはデザイナー自身がタンナーで腑の大きさや並びの美しいレザーを選び、その中から更に左右で対になる2頭のバランスをマッチさせるという、厳選に厳選を重ねた上でのレザーを使用するという狂気の仕様で制作することとなりました。

 

故に、価格も別のレザーのGUJIや、他のアルチザン系シューズとは違ったところに位置しているものになっていますが、このレザーそのものの質や加工、片足1頭という贅沢な仕様、そしてそれを美しく吊り込んで形にする職人の技術を考えると、むしろ今後はこの価格設定で続けていくのは難しくなっていく可能性が高いのではないかとさえ思います。



クロコダイルは牛革と比べても10倍ほど強度があるとも言われる通り、表面がとても傷にも強いのも特徴の一つ。

 

オーダーいただいた作品は、これまで幾度となく繰り返されきたアップデートを基に、緊張感漂う造形の美しさを妥協なく追求し、TACHINO CHIEの現時点での最高到達地点での仕様にてお届けいたします。

 

デザイナー本人が一枚、一枚選定した素材を用い、信頼のおける新たな職人とタッグを組んで生み出された新生GUJIは、コバの張り出しを抑えたミニマルなアッパーに、シェイプされたウエストが上品な美し過ぎるフィルドバックのアウトソール、そしてヒール部分に施される金釘まで、デザインの完成度と職人の技術力の高さを随所に感じる事ができます。

 

つま先のVintage Steelsは有料オプションとなりますので、制作時にVintage Steelつけた状態でのお届けをご希望の方は、ご注文時に「Vintage Steels」を別途カートに追加した上でご注文ください。

Tachino Chie Guji Porosus Crocodile Nubuck タチノチエ ポロサスクロコダイル ヌバック
Tachino Chie Guji Porosus Crocodile Nubuck タチノチエ ポロサスクロコダイル ヌバック

 

GuidiのホースやCharles F. Steadのスエードと比べて、ポロサスは伸びの少ないレザー。

ジャストサイズで着用することで包み込まれるようなフィットを体感でき、長時間の歩行でも安定感があります。

 

 

リリースのタイミング的にGUJIは夏のイメージが強い作品かもしれませんが、夏には素足で、それ以外の季節にはソックスを合わせて着用可能。

ショーツやワイドパンツには勿論、クロップドの細身のパンツからワンクッション入れたスラックスまで、かなり幅広く合わせられるかと思います。

Tachino Chie Guji Guidi Horse Grain タチノチエ グイディホース

Tachino Chie Guji Charles F Stead Calf Suede タチノチエ カーフスウェード
Tachino Chie Guji Lizard タチノチエ リザード

 

ちなみにデザイナー自身やイベントで既にGUJIをお持ちのお客様からお話を伺った際には、冬でも厚手のソックスで合わせているとのこと。

私もまだGUJIで冬を経験していませんが、しかし例えば着物を冬に着る場合に足袋カバーなど着用して草履を履くことなど考えると、GUJIにソックスで冬に着用することは確かに十分現実的かもしれません。

そう考えると、夏用サンダルという立ち位置から一転し、通年での自分の足元の新定番となり得る一足のシューズとして、俄然腑に落ちる感があります。

 

 

構造としては、2枚のソールをマッケイ製法とセメント製法のハイブリットで仕立てられています。

Tachino Chie Guji Guidi Horse Grain タチノチエ グイディホース

アッパーと中底、そして1枚目のソールを縫い合わせ、その上から2枚目のソールとして実際に地面と接地するアウトソールをセメント製法にて糊付け。


そのため、過去にリリースされたGUJIや、他のマッケイ製法によるシューズでは、通常アウトソールにスティッチが走っているところ、今回オーダーいただく作品以降のGUJIではアウトソールにスティッチもありません。

 

ミニマルな見た目に仕上がるだけでなく、今後オールソールの修理が必要となった際には、糊付けされた2枚目のアウトソールのみを剥がし、新たなソールを糊付けする事が可能という、長年の使用を見据えた実用性にも優れた仕様です。

過去に採用されていた通常のマッケイ製法では、オールソール時にスティッチを切ってソールを張り替えるため、修理は2~3回が限度とされていましたが、今回のマッケイとセメントのコンビによって(アッパーと中底が致命的なダメージを負わない限り)、メンテナンスしながら半永久的に着用できるようになりました。

Tachino Chie Guji Guidi Horse Grain タチノチエ グイディホース

 

 

また、今回当店でのリリースが決まった際、インソールを元のベージュのヌメ革からブラックへの変更していただく様に要望しました。

それは見た目的な好みというのもありますが、長期使用していく上ではブラックの方が傷や汚れが目立ちにくいというのが大きな理由でした。

つっかけという形状上、脱いだ際にはインソールが目に入りやすいため、そこは可能な限り綺麗な状態を保てる方が良かったのです。

黒のインソールの変更には、白いソックスや素足への色移りなどの懸念がありましたが、複数候補から英国の老舗タンナーであるCharles F. Steadの鹿革を採用し数ヶ月間テスト。

クローム鞣しされた鹿革は、色移りはほぼ見られることもなく、且つ、柔らかさと丈夫さも兼ね備えたレザーであったことから、インソールとしての最適解はこっちだったかもしれないと感じられるような仕上がりとなりました。(オーダーいただく作品は全てブラックの鹿革インソール仕様でのお届けとなります。)

 

安易に「一生モノ」などという言葉を使いたくはありませんが、ため息の出るようなフォルムと素材の美しさに、これを手にしてしまったらこれ以上があるのだろうかと、自然と思えてしまう、そういう作品です。

 

唯一無二の素材にて、耽美なGUJIを。

(27cmで一点のみ、すぐにお届け可能な在庫をご用意しておりますので、サイズが合う方はこちらのページよりご注文ください。)

 

サイズに関するご相談や、ご質問などございました際には、お気軽にチャットやメールなどでお問い合わせいただければと思います。

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