Morning Star
夜の終わりに、永遠に生まれ変わる光
明けの明星と呼ばれる金星がテーマとなった、Morning Star(モーニングスター)。
ギリシャ神話から着想を得た、ダークファンタジー的な闇と光の両面を映し出した作品は、これぞまさにLiquides Imaginairesらしい香調だと感じました。
スッキリとしたピンクペッパーやベルガモット、そして肌の上で心地よい余韻を残すミルキーなウッディノートとムスク。
同三部作の二作目である、夜を司る月を表現したLunatique(ルナティーク)から、三作目の夜明けへと引き継がれるかのよな冷たい光芒。
その光にはインセンスの神聖な空気が加わり、フレグランスを儀式のように扱うディレクターのPhillip Di Meo氏が大切にする精神性を映し出す。
透明感のある眩い光の果てに、温もりを感じるクリーミーなウッディムスク。
まさに夜明けと黄昏、光と闇という、相反するテーマを神秘的に閉じ込めた、一本です。
モーニングスターについて、ぜひディレクターと調香師の対談もお読みいただければと思います。

Story
光は再び生まれ、新たな一日を告げる。
LIQUIDES IMAGINAIRES (リキッド イマジネール)が探求してきた、香りによる錬金術。
その旅を締めくくる最後の作品「 MORNING STAR (モーニング スター)」が誕生します。
夜明けと黄昏、光と闇。
「 MORNING STAR 」が描くのは、相反するものがひとつに結ばれ、永遠に繰り返される光の循環。
神話から着想を得たその香りは、眩い光を放ちながらも、どこか冷たく神秘的。
深いマットブルーのアンフォラに収められた、ジェンダーを超えて纏うことのできるフレグランスです。
夜の終わりに、光を運ぶ者。
ギリシャ神話において、天空、惑星、星々は、強大な力を持つ神々の一族として語られてきました。
夜明けの光を司る神、フォースフォロス( Phosphoros )。
その姿は、夜の終わりと一日の始まりを象徴する松明を手にした、光り輝く青年として描かれています。
毎朝、母の戦車を導きながら天空を駆け、暗闇の向こうから新たな光をもたらす存在。
そして彼には、夕暮れの光を司る兄弟、ヘスペロス( Hesperos )がいました。
一日の始まりを告げるフォースフォロスが象徴するのは、日々繰り返される希望と、眠りから目覚める自然の生命。
闇のあとに必ず訪れる光です。
その輝きは古来、吉兆として捉えられ、天空の神々と天体現象が深く結びついていたことを物語っています。
夜が永遠ではないように、光もまた、何度でも生まれ変わる。
MORNING STAR が描き出す一筋の光は、私たちの内にある「明晰さ」と「希望」の大切さを静かに思い起こさせます。
私は、永遠に生まれ変わる光。
そして、新しい一日を告げる約束。
私は、MORNING STAR 。

-古代における MORNING STAR -
ホメロスの時代、古代ギリシャでは、明け方と夕暮れに現れる二つの「星」は、それぞれ異なる名で呼ばれていました。
やがて、この二つの天体が実は同じものであることが発見されます。
その発見は一般にピタゴラスによるものとされ、一部の文献ではパルメニデスによるものとも伝えられています。
それ以降、明けの明星と宵の明星の双方を指す言葉として、「光をもたらす者」を意味する Phosphoros(フォースフォロス)という名称が用いられるようになりました。
しかしギリシャの日常的な言葉の中では、金星が見せる二つの姿は、その後も長きにわたって区別され続けます。
その伝統は文学にも受け継がれ、明けの明星は「夜明けに属するもの」を意味する Eoüs(エオス)、 あるいは「光を運ぶ者」を意味する Phosphoros(フォースフォロス)と呼ばれ、 一方、夕暮れに輝く宵の明星には Hesperos(ヘスペロス)という名が与えられました。
文学の世界では、同じ天体を二つの存在として捉えるこの二重性が比較的後世まで残されていましたが、 天文学的には、それらが同一の惑星であることはすでに正しく認識されていました。
そして古典古代には、その惑星はすでに Venus -金星の名で知られていたのです。
Perfumer
Louise Turner
Collection
Alchemical Trilogy
Type & Size
Eau de Parfum / 100mL
Country of Origin
Italy
Louise Turner
イギリス出身のLouise Turner(ルイス・ターナー)は数々の有名調香師を輩出する世界最大の香料会社Givaudan(ジボダン)所属の調香師。
花びらの質感や花がもたらす喜びの感覚も含め、気に入った花をインスピレーションに香りを表現。
世界的ヒットとなったMaison Martin Margielaの「Lazy Sunday Morning」を手掛けた事でも知られ、Liquides Imaginairesの「Blanche Bête」は2022年のベストニッチフレグランスアワードを受賞するなど、フレグランス界でも大きな功績を残す調香師の一人として活躍している。
Alchemical Trilogy
リキッド(液体)の持つ力と、メタル(金属)に宿る魂の間のミステリアスな交流により、ここに、錬金術のトリロジーが生まれました。