Lacrima
目から零れ落ちる神聖な水
吹きかけた瞬間に先行するペッパーの鋭さと、どこか湿っぽい薬草っぽさが入り混じる、冷たさを感じるような香り。
Lougne Saiのポップアップ店頭では「神社の香り」「神殿の香り」と表現される方もおられ、「憂鬱な悲しみや傷ついた心を浄化します」という一文にも通ずる、コンセプトがしっかり現れた一本だと思います。
また、神聖な表現とは対照的ではありますが、「クラフトコーラ」のようにも感じられるというお客様もいらっしゃり、ベースにある深い苦味や甘味にしっかりとスパイスが効いていることからの感じ方かと、妙に腑に落ちるところがあります。
独特な香りが尾を引くため時間が経ってもふとした際に香りの主張をしっかり感じる瞬間があるような、そんな香調だと思います。
Anne-Sophie Behaghel
2013年、調香師Amélie Bourgeois(アメリ・ブルジョワ)と共に香りのクリエイティブスタジオFLAIR Paris(フレア パリ)を設立。
BDK Parfums、Frapin、L'Orchestre Parfum、Liquides Imaginaires、versatile parisなど多数のフレグランスの調香を手がけている。
Les Humeurs
古代医学のヒポクラテスによる四体液学説から着想を得た、感情にフォーカスしリアルを追求した想像力を解き放つ物語。
五感を研ぎ澄まし、香りが持つ力を呼び起こすことを目指すフレグランス。